凌辱小説「王女崩壊」
森の中をフローラは走っていた。
着慣れない外套が走る勢いでバサバサと翻り、たまに小枝に引っかかるのも無視して走り続ける。
辺りはどこまでも深緑色の木々が続いていて、空には頼りなく白い月が浮かんでいる。
「はっはっ、はぁっ、はぁっ……」
必死に走っている彼女に突き従う数人の兵士はもはや疲れて戦うことはできそうにない。
走っている間も続く甲冑の金切り音と、全員の荒い吐息だけが響き渡る。
「姫様。がんばってください、森を抜ければこの先に馬車を用意しているはずです!」
隣を走る兵士が励ますようにフローラに声をかける。近衛騎士で最も老練のローガンはフローラ姫の護衛を任された剣術の達人だ。
ここまで走り抜ける間に遭遇した敵兵に対して、彼の剣技でなんとか切り抜けてきた。
「きっと、国王も無事のはずです……」
横手を走る若手の兵士の言葉にフローラは頷いた。
フローラの故郷である王国は突如、隣国の攻撃を受けて占領されたのだ。
ずっと戦火から無縁だった王国は突然の奇襲になすすべもなく、フローラ姫は王家の血脈を途絶えさせないためにかろうじて父王により逃がされた。
煙の立ち昇る王城をフローラは振り返り、形の良い唇を噛みしめた。
白亜の城の尖塔が燃える炎の明かりでシルエットになってゆらゆらと揺れている。
敵兵の大砲と火矢の雨を見せつけられた今や城がどれだけ損壊しているのか想像に難くない。
「お父さま……無事でいてください」
フローラは走りながら小さく祈ると、兵士たちの異様な様子に気づいた。
「ローガン! どうしたの?」
「敵です。姫様は早く逃げて下さい」
ローガンは剣を構え気配のする方向に向けるのと同時に、森の中から数人の男が現れた。
茂みに隠れていて、はっきりと姿が見えないがすでに囲まれていた。
フローラに付き従う兵士はローガンも含めてたったの三人。
それに対して、相手は軽く見ても十人はいる……
走り続けですでに消耗していた護衛の兵士たちに緊張が走った。
大きな体格の男が乾いた小枝を踏み鳴らしながら茂みから飛び出してきた。
体躯に見合う幅広の大剣を構え、革でできた鎧に身をつつんでいる。
「お、お前たち、何者だ!?」
「盗賊さ」
兵士の問いに悠然と答える男。余裕の笑みすら浮かべていた。
物腰からリーダー格なのだろう。
フローラを護衛する兵士をざっと眺めて、勝利を確信しているようだ。
それに対して、フローラを守る兵士は不安にかられた表情をしている。
”盗賊程度”なら練度の高い近衛騎士たちにとって恐れる相手ではない。
だが、今やここまで逃げ切るので体力を消耗していた兵士たちは無力感を覚えていた。何より人数が多い。
温室育ちのフローラは、兵士たちのその様子に気づいて言いようのない不安を覚える。
「プラム王国の姫君とお見受けした」
「ひっ……」
フローラは髭面の盗賊に睨まれて、声を飲み込んだ。
「あんたには莫大な賞金が懸けられていてね」
目的を察したローガンは剣を構えた。すでに敵兵を何人も薙いできた長剣がぎらりと光る。
「姫様には指一本触れさせないぞ! 食らえ!」
そのまま体当たりでもするように剣をふりかぶって、盗賊に飛び掛かる。
「ぐはぁっ!」
しかし次の瞬間には驚くほどにあっさりと盗賊のリーダーの一刀で、老練の騎士ローガンは切り倒される。
「ローガン!!」
フローラにとっては幼いころから護衛をしてくれた老剣士が血を吹き出しながら倒れるのをただ見ることしかできなかった。
すべてはあまりに一瞬の出来事だったから……
「くそっ!」
他の兵士二人も一斉に剣を抜いて盗賊たちに切りかかった。それは玉砕に近い飛び込み方。
兵士たちは体力的に限界だった。
その上、この盗賊たちは帝国の賞金に目が眩んでいたから強かった。
戦いにはならなかった。
一方的な虐殺……フローラを護衛していた兵士たちは、一瞬で肉塊に変わり果てていた。
命を奪った剣が、まだ物足りないとばかりに何度も突き立てられ、遺体をさらに切り刻む。
「もっ、もうやめて!」
闘いの興奮で熱狂したように死体を切りつける姿を見ていられず、フローラの悲鳴のような懇願が響き渡ると、彼らはやっと動きを止めた。
いや、フローラ姫の存在を思い出したといったほうが正確だろう。
森の中に差し込む月光の中で、ギラギラした目の盗賊たちがフローラ一人を見つめている。
「っ……」
外套に身を包んだか細い自身の身体を抱きしめてフローラは男たちの視線を浴びる。
恐怖心からフローラは逃げようとしたが、男たちは素早くフローラの前を塞いだ。
「おっと、どこに行こうってんだい?」
「いやっ!」
「姫さんよお。俺たちがいやか?」
前に立ちふさがった盗賊はじりじりと迫ってくる。まるで肉の壁だ。
相手が見境のない盗賊だからフローラは怖かった。
何を考えているのかさえ分からない生物に周囲を阻まれ、逃げ道はない……
背中を節くれだった樹の幹に預けて、フローラはがくがくと震えた。
無理もなかった。
王宮で何不自由なく暮らしていた少女が、敵意を見せるいかつい男に囲まれているのだから……
この状況で、気絶しないのが不思議なくらいだった。
「このまま帝国に差し出すのはもったいねえな」
「ああ……全くだ。よく見りゃあ可愛いぜ」
フローラの細い身体を舐めるように眺め回した盗賊たちは、口々に言った。
逃亡のために目立たないよう外套を被っただけの姿だが、彼女の気品ある姿まで隠しきれるものではない。
ふんわりとした生糸のような金色の長い髪の毛と眉目の整った顔立ち、瑠璃色の瞳……
賞金目当てでここまで急いだ盗賊たちの欲求は、美しい王女の実際の姿を見て「凌辱」という行為に傾倒し始めていた。
「姫さん。俺たちの考えていることが分かるかい?」
リーダー格の男がフローラの肩に手を置いて尋ねた。
「きゃっ! やめっ……放しなさいっ!」
「へへへ。冷たいなあ。仲良くしようぜ」
盗賊たちの荒い息がフローラの顔にかかった。
肉の腐ったような臭いが鼻について、フローラは顔をしかめた。
城下の様子を家庭教師から聞きかじった程度で彼女にとって粗暴な盗賊のような連中と今までに一度も接点はなかった。
まるで獣みたいな人たちだわ……フローラは内心ではこの盗賊たちの存在を別世界の存在のように思えてきた。
外套を抱き寄せるようにして音たちから少しでも距離をとろうと後ずさる。
「可愛いなぁ。怯えてやがるぜ」
「ああっ……来ないでぇ」
白い肌と整った顔だちのフローラの顔は恐怖で青ざめていた。
木立に囲まれた足場の悪い森林の中、背中が幹で塞がれているのに、なお後ろに下がろうと足を動かしている。
男たちはその様子を見てさらなる興奮に陥るといった有り様だった。
「まずは邪魔なモノを取らせてもらうぜぃ」
「そうしようぜ」
盗賊たちは盛り上がり、フローラの身体を引き寄せた。ほっそりとした肩のしなやかさを外套越しに感じて盗賊の男は意気込む。
「あっ!」
彼女を覆い隠してくれていた厚手の外套に乱暴な力がかかりあっという間に引きはがされてしまう。
フローラの身体のラインを覆い隠していた厚手の外套が剥ぎ取られると下に着けているのはごく普通の服だ。
民間人に変装するために選んだ庶民のスタイル……
しかし、ドレス姿ではなくとも高貴な王女であることは下賤な男たちの目にも明らかだ。
肌の質感が違うし、庶民ならしない香水の甘い香りや彼女の王女としての気品のようなものがそう感じさせるのだ。
好奇心に駆られたいくつもの手が衣服の上から無数にフローラの柔らかい身体を撫で回した。
「きゃあああっ! だっ、誰か助けて!」
見回せば彼女を護衛する兵士たちの無残な死体が転がっているのが見えるばかりで、彼女を取り囲むのは盗賊たちだった。
「誰も来ないぜ」
「この森に来る奴なんているのか?」
「へへへ、お城も燃えてるしそれどころじゃねえだろ?」
男たちは下品に笑うと、フローラを木の根元に押し倒して数人で押さえつけた。
がっちりとした盗賊の手の感触はフローラには樹の幹のように硬くてごつごつとしているように思えたし、間近な荒い吐息が恐怖を増長していく。
「いやっ! この痴れ者! おやめなさい!」
フローラは必死にもがいて抵抗するが結果として男たちを喜ばせているだけだ。
毅然とした王女の号令はむしろ彼女が高貴な身分である証であり、男たちを威嚇するには至らない。
「邪魔な服だなぁ」
「いやっ!やめて!」
衣服が引っ張られて千切れ、フローラの女性である象徴の胸の膨らみが強調されて、盗賊たちは嬉しそうな顔をする。
「ほう」
盗賊たちの間でため息が漏れる。
男ばかりのむさ苦しい盗賊集団にとって久しぶりに見る女性の肌に、ボルテージはますます高まるばかり!
「いやあああああっ!」
男の手が何本も何本も群がるようにその服の切れ端を掴んで引っ張る。
様々な方向に乱暴な力を込められ、薄手の生地は悲鳴のような音を起てて引き裂かれた。
その裂け目から胸の淡い膨らみが現れ、ゆれ弾んだ。
それはまだ成長過程にあることを物語るかのように可愛いピンクの隆起が頂点にある未成熟な膨らみだった。
むき出しの肌……それも決して自分たちと本来なら縁のない高貴な身分の女性の肌だ。
男たちは競うように、奪い合うようにその膨らみに手を伸ばした。
「いやあッ!」
ぐにぐにっ……ぎゅっ……
いくつもの手が折り重なって奪い合うようにたった一人のフローラの乳房をむき出して触り、あるいは引っ張る。
指が食い込む痛みにフローラは悲鳴をあげるしかなかった。
「おっ、おやめなさいっ……ひぎっ、痛いぃい!」
思ったよりも張りのある美しい胸の膨らみに男たちは生唾をゴクリと飲んだ。
「さすがは一国の王女でいらっしゃる」
「デカいじゃん。何食べてるんだ?」
「へへへへ、国民の税金で美味いモンいっぱい食ってんだろ?」
「それにこの白い肌、いいなぁ……」
一心地触れた男たちは感想を漏らすと、その膨らみをさらに激しく蹂躪する。
ある者は指で乳首をつまみ、ある者は嘗め回してくる。
「あぁっ! 痛いわ!」
さっきよりも折り重なる盗賊の手の数が増えていた。
「いたっ、痛いっ……やめなさいと言っているのが分からないのですか! うぎっ、この痴れ者がっ……うァああ!」
当然ながらオナニーの経験もないフローラは、乳房を強く握られる痛みに絶叫した。
「なんて人たちなの!?」
フローラは生きた心地がしなかった。
不意に男の一人がフローラのスカートを捲くり、分厚い手を彼女のお尻に伸ばした。
争うように手が次々と伸びて、彼女のドロワーズの上からその温もりと感触を味わう。
ゆったりとした作りでありながら上質の肌触りのドロワーズの感触もさることながら、なによりフローラ姫の肉感が男たちを夢中にしていった。
「ひぎっ!? なっ、なにを!」
恥丘にドロワーズ伍しに指を押しつける不躾極まりない手がドロワーズの淵に手をかけた。
すでに上半身は引き裂かれたぼろ布と化している庶民の服の切れ端だけ……スカートも大きく捲られてドロワーズだけしか覆うものがないのだ。
男たちのニヤニヤした顔に目的を悟ったフローラの悲鳴が森に響き渡る。
「いやぁアぁあアアアぁぁぁっ!」
フローラは必死に身をよじって抵抗するが、数人がかりで押さえつけているのだから、彼女は無様にもがくだけだった。
「じっとしてろよ……へへへ。その仕種がなんとも言えねえよなあ」
盗賊たちは顔を押しつけるように覗き込んだ。
ドロワーズはスルスルと擦り下げられ、少女の金色の恥毛の茂みが溢れ出た。
「いやっ! 見ないで! この痴れ者っ……無礼ですよ!」
姫として毅然とした態度で抵抗を試みるが、男たちにはどうでもいいことのようだ。
「だけど見えちゃうんだよねえ」
「そうそう。可愛いじゃん」
「又を開かせろよ。オマ●コ見たいよ」
「開けよ」
浴びせられる罵声と野次にフローラは絶望し、顔を真っ青にした。
毅然と命令すれば逆らう者もいない王宮とは違うのだ……年端もゆかぬフローラが当惑するのは当然のこと。
太幹のような手が伸びて、彼女の足が大きく引っ張られ、股間の全景を男たちに晒す。
つつましかなサーモンピンクの秘裂はぱっくりと大きく割れて、男たちを感動させた。
森の木々がざわめいた。
「いやぁぁぁぁっ!」
「へへへへ。ざまあねえな」
「安心しなよ。その気になれば、あんたも楽しい思いができるぜ」
「ああー、モウ、たまらないぜー」
盗賊たちの目にはフローラの恥じらう姿が映っていた。
「ロープ持ってきたぜ。こいつでさっさと縛り上げちまおう」
彼らは村での略奪でこういう段取りはお手の物だった。
「何をするんです!? おやめなさいっ……きゃっ!」
フローラの細い腕にロープがかけられ、ギッと鈍い音をたてて引き絞られる。
木々の幹に何本もかけられたロープが、フローラを卑猥な姿勢に固定して縛り上げていた。
「なっ!?」
大股開きで、男を受け入れるための縛り……まるで見世物のような扱いだ。
この最大の屈辱に王女として育てられてきたフローラにとって最低であり、ぽろぽろと涙をこぼしていた。
涙の粒が乾いた土にいくつも染みを作る……
清らかな少女の、それでいて豊かな丸みの肉体は少女が「女」へと成長する過程であり、もっとも美しい時期だった。
ジロジロと投げかけられる無遠慮な視線。
そんなフローラは恐怖の感情でただ震えていた。
屈辱や羞恥も大きかったが、男たちが自分の身体だけを見つめて笑うのを見て底知れぬ恐怖がじわじわと心の中に広がり始めていた。
盗賊たちにとってサディズムを燻られる光景に違いない。
彼女は手足をロープで大木に縛られているだけでなく、股間を大きく開かされていた。
その股間には濡れ光る膣があり、男たちの目には欲望の塊が宿っていた。
「見るのはおやめなさい。今すぐやめれば……」
「やめれば許してくれるってのかぁ? ひひひひ、寛大なお姫様。あんたの城は燃えてるところだぜ」
王女の威光などまるで通じる相手でもない。
「う、今すぐ解放しなさいっ……ぁぁあ……」
フローラは顔を赤く染めて叫んだ。
「いいぜ。見ているだけじゃ飽きてきただろう? ヤってやるよ」
群がっている盗賊の列から一人、リーダー格の男が立ち上がるとズボンから肉棒を取り出して怪しく笑った。
巨漢に吊り合う巨大で醜悪な陰茎……フローラがそれを目にするのは無論初めてのことだった。
「やだ! なんですの!? それっ……」
ただ禍々しいものだという印象しかない大きく反りあがった陰茎からフローラは慌てて目を逸らした。
「まあ、痛いのは最初だけさ。すぐに気持ち良くなる」
盛り上がる盗賊たちの歓声を背中から感じながら、ロープに無残に吊られているフローラは頼りなくさらけ出した裸体を震わせた。
「あっ……そこ、恥ずかしい! おやめなさいっ……ひっ!」
そして、近づいてきた男はフローラの股間にピタリと肉棒を押しつけた。
「熱い?」
興奮で灼熱したそれはまるで刃物でも突きつけられているような恐怖だ。
何が起こるのか、性の知識が皆無のフローラには分からなかったが、女の本能がけたたましく警鐘を鳴らしていた。
「いやっ! あなたのような下賤な者がっ、私をどうするつもりなのです!」
フローラはもがくが、ロープのギリギリと軋む音に興奮の上乗せを食らったリーダーは手に一物を構えて突撃した。
「暴れてくれるほうがやりがいがあるってもんよ。なぁ、姫さんよ……くくくく」
村を襲撃して美人を見つけて強姦など日常茶飯事のリーダーの盗賊も、こんな高貴な身分の女は初めてで、いやでも興奮で昂る。
いつも以上にせっかちに屹立した陰茎を小さな穴めがけて押し込んでいく。
「あっ! 痛い! いギぃいいい!?」
慌てて身体を引こうとするフローラだが、いつの間にか腰をがっちりと押さえられていた。
王女の絶叫が上がり、彼女を吊り上げるロープもぎりぎりと音をたててねじれる。
「ひぎっ、い゛い゛っ……何、してるのですっ、お゛ぉぉ、この痴れ者! おやめなさいッ!」
固定されたまま、太い杭のような陰茎がフローラを容赦なく貫く盗賊。
「ぎゃああああァァアあああっ!」
静かな森のトンネルに少女の絶叫が反響した。
あまりの激痛に、フローラは視界が反転するのを感じる。
やまびことなって、自分の悲鳴が耳に入ったときに、フローラの薄れ掛けた意識がフッと戻る。
正常を取り戻した視界に、ブサイクなリーダーの大男の顔がニヤリと笑う。
「あんたの処女はバッチリいただいたぜ」
王女の初めてを奪った興奮でリーダーは完全に興奮しきっていた。
自分の言葉に酔いしれているのか、赤ら顔をフローラの美しい面差しに近づけると……
「痛い、痛いぃぃい、いたい……!」
さらに奥へと陰茎を押し込んでいく。
フローラの意識がまた飛びそうになるのだが、痛みが波のように何度も打ち寄せては意識を覚ます。
「ぎゃっ、うぎゃ……アぁあ! おお、おやめなさいっ、うぎィぃいい!」
フローラは苦痛から逃れたくて呻いてもがくが、リーダーはその有様に余計に興奮を得ているらしい。
彼女の苦痛など無視するように、いや、むしろわざと苦痛を刷り込むように激しく腰を使った。
「ひぎっ、ひぎっ! 動くのをっ、ギャ! おぉ、おやめなさいい゛ぃい゛い゛ッ!」
ブランブランとロープの上で揺さぶられるまま、リーダーは快楽を得ようと王女を突き上げる。
今までに抱いた村娘とは得られる快楽がまるで違った。
「うぅぅううっ……ぅァア」
絹のような手触りの柔肌は真っ白でシミ一つなく透明だ。
「くくく、この肌ざわり。さすがは姫さんともなると違うなぁ……うへへへへ」
下品に笑うと柔肌を撫でまわし、リーダー格は腰を揺する。
「それにこのマンコの締まり具合。くくく、これが一国の姫様の初めてだと思うと余計に来るぜェっ」
自分を襲う未曾有の痛みと、衝撃……
「うぁああああ゛ぁぁあ゛ッ! 助けてっ、ローガン! お父様っ! オお゛ぉ!?」
あらゆる絶望が押し寄せて、少女をたたきつけた。
絶叫するフローラの裸体を揺さぶり続ける盗賊の顔はゆでだこのように赤くなっている。
「許して! もう、ゆるしてぇえっ!」
木々が風でざわめく音と少女の哀願……グチュグチュと液体の混ざるような音がフローラの股間で鳴った。
「あっ……ああっ……」
処女の血がぼとぼとと地面に滴り落ちる。
いまや、リーダーの常人離れした太幹は、フローラの膣を壊すような勢いで動いていた。
「うわー、痛そう」
「へへへへ、リーダーのチ●ポは大砲並だからなぁ」
「巨砲で一番乗りじゃ、俺たちの番だとガバガバだな」
冷やかすように彼の部下たちがその様子を見つめてはやし立てた。
「イヤァァァァッ!」
フローラの悲鳴が森の木々の中へと溶け込んで行った。
リーダーは彼女の胸の膨らみを揉みしだき、その弾力を味わいながら、ゆっくりとお尻の丸みを撫でる。
「いやっ! 汚らわしい手で触らないで!」
「そんなこと言わないでくれよ。俺もお前も楽しいんだから。ナ?」
楽しいはずがない。
フローラは必死で抵抗するが、白い裸体を男たちの視線から遠ざけることさえも叶わず、ただ無情に時が流れて行った。
激しく痛みが何度も押し寄せ、触られる屈辱に顔をしかめ、フローラはただ耐え続ける。
「いぎっ、うっ、うあ、あァァアぁあ! もうやめなさい゛ぃッ!」
聞き入れられない拒絶の言葉が虚しく空に吸い込まれる。
「うっ、うっ、うぅう……痛いぃいっ……うっ、うっ、うァア!」
彼女には時が流れているようには感じなかったかもしれない。
それほどの長い蹂躪の末に、一声呻いたリーダーの股間の肉塊から激しい迸りがフローラの体内を突き抜けていった。
「いやああああああっ!」
「ううっ……絞り取られるっ……ぐぁ」
リーダーはうめくと、最後の一滴までフローラの中で搾り出した。
「くそっ、こんな早く出ちまうとは……なんてマンコしてやがるんだ。さすがは王族のマンコは高貴だったぜ」
まだ硬度を保った陰茎が引き抜かれると、フローラは安堵したように息を吐いた。
終わった……やっと、終わったのですね……
フローラは自分を支える地面に身体を落ち着けて目を閉じた。
視覚を遮るまぶたの奥で熱いものがこみあげる。
涙だった……
目を開くと、今までの悲しみを洗い流すようにぼろぼろと涙がこぼれた。
「へへへ、そんなに泣いちゃって。よほど気持ち良かったんだな?」
最も聞きたくないリーダーのダミ声に、フローラは不安にかられてその声の方向を見た。
そして、ギョっとする。
盗賊のもう一人が、露出した陰茎を構えてフローラに近づいていたのだ。
自分を犯したリーダーは、その後ろでフローラを眺めてニヤニヤとしていた。
「やだ……ま、まさか……」
「今度は俺っちの番だぜ」
「ちょっ……ちょっと待ってください! イヤッ!」
フローラは慌てたように、ロープで縛られた身体を揺すって暴れ出した。
逃れようとしても、身体を揺するのが精一杯だった。
「あっ……」
「入れますよ。姫さん!」
「い、いやあああぁあああああああああっ!」
フローラの悲鳴がただ尾を引き、彼女の膣は新たな男の侵略に晒されるのだった。
この日……街道で姫が落ち延びるのをずっと信じて馬車で待ち続けていた騎士たちは森の探索に向かうが広大な森のどこに姫がいるのかついぞ見つけられずじまいの成果となった。
木々に偽装している秘密の盗賊たちのアジトの奥深くに彼女がいることなど捜索隊も気づけなかっただろう。
アジトの奥の牢獄がフローラ姫の新しいお城……王宮でかつてはきらびやかな衣装に身を包んで多くの人々との謁見などの公務をしていた彼女の今の仕事は、盗賊たちの性欲を満たすことだった。
「アンっ、アぁあんっ……気持ちいいれすっ……んぁあ……もっとぉ……」
いつしか彼女は自分が王女という身分だったことも忘れていた。
日替わりで性欲を発散しにくる盗賊の相手をしている時間……それは彼女にとって甘い快楽の時間になっていた。
「あんっ、アぁあ……いいっ、いいっ……イくぅう……」
「こうなっちまうとただの女だな。所詮はお姫様といってもこの程度か」
高貴な身分というレッテルもなくなったただの女に成り下がったフローラを抱きしめる盗賊はどこか冷めた表情で彼女を乱暴に突き上げ射精する。
「もう飽きたらどこかのオークションにでも売りさばきましょうぜ。奴隷としてな」
「いいな、くく……元王女様が奴隷か。それ最高の皮肉だぜ」
「奴隷にして売るんならその前にもう一発やりてぇ……」
「飽きたんじゃねえのかよ」
盗賊たちの笑い声が響く中で、相手が入れ替わりフローラはまた揺さぶられる。
「んはぁ……気持ちいいれすっ、あんっ、アぁあン……」
薄汚れた裸体を弾ませてフローラは自分の運命など見えていないようにじんわりとした微笑みを浮かべて快楽におぼれるのだった。
了