[アン]
「んハぁああっ、ああ、やだっ……なんか、アソコがヘンだよお、んぁ、こするとっ、んハぁあっ、変になりゅっ……んぁ、んァア!」
腰をなまめかしくくねらせながら、いつしかアンの指先が大胆な動きになっていく。
男に命じられた場所、クリトリスを刺激するとアンは人生で体感したことのない切ない感覚が押し寄せ戸惑った。
本能的に羞恥心、してはいけないことなのではないかと、衆人の目が気になってしまい声を押し殺す。
だが、押し寄せる快感に逆らうのは難しかった。
[アン]
「はぁ、ハァ、ハァっ……ぁん、あっ、んんっ、アぁん、アン……こんなのやりたくないのに、指がっ、アぁん、気持ちいいっ……よぅ」
[男剣闘士]
「大胆じゃないか。おっぱいまで揉んで」
[アン]
「え!? アっ、ボクいつの間にっ……んぁっ、でもっ、おかしいんだよっ、ボク、こんなの初めてでっ……アあん」
アンも無意識のうちに淡い胸の膨らみをもう片手で揉んでいた。
乱れるアンの姿は、無垢なときを知っている観客の目にはどう映っているのだろうか。
誰もが、土がむき出しの闘技場のリングの上で乱れるアンの姿に目を奪われ、アンと呼吸を合わせるようにして自慰にふけっていた。
[アン]
「くぅうっ、みんな変だよっ! アぁん、こんなの見て喜ぶなんてっ、どうかしてるっ……アぁ、ンっ……」
奇妙な光景が広がっていた。
自慰に耽るアンの姿を眺める会場中の熱い視線が突き刺さった。
[アン]
「アぁあっ、指ぃっ……気持ちいいっ……イヤなのに、こんなのイヤなのに止まらない、アぁ、ん……んぁ、んァアぁ……」
[観客A]
「見ろよ、アンちゃんのあの蕩けそうな顔」
[観客B]
「初めてのマンコ弄りで加減も分からないんじゃねえのか? ははは、こりゃあいい」
もう頭の中は真っ白でげらげらと笑う男の声も気にならない。
[アン]
「んぁ、んぁ、アぁあ、お父さぁん、ボクっ、ボクっ……ん、んっ……ぁぁ、こんなのイヤ、アん、アぁん、ハぁンっ!」
だんだんと指の動きもアンの意思を離れていく。
触ると激しく快感を得られる肉芽に指の腹を合わせて、ぐりぐりとこすりつけると電気が走ったようにアンは身体をのけぞらせる。
[シーリス]
「ひっ、こいつら、うぎっ、うがァ、交互に腰をっ、ぐぁっ、揺さぶりあってるっ、うぁっ、ウアぁあ!」
サイクロプスの片方が突くともう一匹が返礼でもするように動く。
シーリスの身体は巨人の魔物の体躯に挟まれて、まるで鞠つきでもするように左右に弾んだ。
[シーリス]
「ぐぁっ、うっ、うがぁっ、壊されるっ、このままじゃあたしっ、壊される! 助けてくれっ!」
その声に答える者はなかった。
貴賓席のアザールはワインを口に運びながらもう片手で勃起した陰茎をあやしているし、会場の客もまた見入っていた。
[シーリス]
「うぎ、うっ、うぐ、うぐ、ぐぁ、止まってくれ! もうこれぐらいでっ、ぐぁっ、うあっ、うう!」
[サイクロプスA]
「フン! ふん、ぐほぉおおお!」
[シーリス]
「げほげほっ、うぇえっ……くそうっ……」
シーリスの顔面にサイクロプスの荒げた吐息が吹きかかり、腐った肉のようなニオイでシーリスは咳き込んだ。
体力を削られて消耗したところに腐臭で呼吸の自由まで奪われ、意識が暗転しかける。
[シーリス]
「ギャあああ!?」
お尻を犯していたサイクロプスは元気のない獲物はお気に召さなかったのだろう。
シーリスの気絶寸前にその安らぎを奪うように激しく咆哮しながら突き上げて意識を戻させた。
気絶という安楽すら許されないのだ。
[シーリス]
「うっ、アアぁ、お前らに情けはないのかっ、ぐぁ、あるわけ、ないかっ……ぐぁ、化け物だものなっ……」
[アザール]
「この魔物たちは軍用サイクロプスだからね。人間の女に種付けするように教育してある……」
[シーリス]
「種付けだと!? うっ、うぎっ、それじゃ、こいつらっ、あたしの中に精液をっ……うぎっ、うっ、う!」
[アザール]
「我が帝国が世界征服をするときのために飼いならしたサイクロプスを繁殖させる計画の第一号だよ。帝国の礎となる最初のサイクロプスの母になれるのは名誉じゃないか」
[シーリス]
「やめろ! あたしイヤだっ! ぐぁ、うあ、こんな魔物の子どもを宿すなんてっ、絶対お断りだっ!」
[アザール]
「さあ、やれ! サイクロプスども……くくく、剣闘士の優勝者の卵子なら優秀な軍用サイクロプスができるだろうな」
[サイクロプスA]
「うぉおおおッ!」
アザールの言葉を理解したわけではないのだろうが、サイクロプスは興奮してきているようだ。
[シーリス]
「ぐぁ、うああっ、こいつら激しく動いてるっ、うあっ、あぎャっ、ぐぁ、ぐぁあ、あそこ裂けるっ!」
歓声がどっとあがった。
シーリスの身体が二体のサイクロプスに交互に揺さぶられ、突き上げられる。
狭かった膣は限界まで開かれて、それでもまだ太い巨根によって圧迫されて伸びきっている。
人間との性行為がいかに生易しいものだったのかシーリスは思い知らされていた。
[シーリス]
「もうやめてくれ! うぎっ、うぁ、うぁあっ、あたしの中に出すな!」
[サイクロプスA]
「うぉおッ!」
[シーリス]
「ひぃぃっ、うぐ、うぐ、うぐ、うぐっ、痛い、全身が、ぐぁ、バラバラに、されるっ、うぎ! う! う!」
[アザール]
「お前も胸ばかり揉んで遊んでないで、このスカーフで首でも締め付けてどっちが上か思い知らせてやれ!」
[兵士A]
「わ、分かりましたっ、殿下!」
すぐに兵士はリーナのスカーフの結び目を解くと、ぎゅっと握り締め……
[リーナ]
「おごぇえええ!? おごっ、ううぅぅうう!?」
いきなり首をスカーフがギリギリと締め付けてきた。
兵士の手の力が少しずつ強く引き絞り、たまに加減されて緩められ、リーナの呼吸のリズムを乱した。
[アザール]
「殺すなよ。ふふふ……」
[リーナ]
「おぶぇっ、ごっ、おごっ、おがァっ!? あっ、あっ、あぐっ、あごっ、おぉお゛お゛お゛ォ゛お!?」
呼吸のリズムが崩れたことでさっきのような虚勢も張れず、ただ無様にうめき声を撒き散らすしかリーナはできない。
アザールはそんなリーナの身体を今度は自分の思うままのリズムで突き上げ、揺さぶる。
[アザール]
「いいぞぉ。さっきより締め付けがよくなって気持ちいいっ」
[リーナ]
「げぇふっ、うぎ、おごっ、お゛っ、おっ! おごぉ! むごぉっ、死ぬっ、死んじゃうっ、むごっ、おおお!?」
[アザール]
「殺さないよ。もっとも死にたいほど苦しいだろうけどね。くくくく、僕をバカにするからだ」
まるで悪びれた様子もなく笑いながらリーナの身体を突きまわすアザール。
処女だったリーナの膣を自分の形にくつろげる作業は、彼にとって愉悦の瞬間だった。
[リーナ]
「おごっ、うっ、うぐぅうっ、むご、おっ、おっ、おっ! おごっ、おごっ! むげぇぇっ! うぷ、うっ、むごっ、おおおっ!?」
意味不明な叫び声、うめき声をあげるリーナの惨めな姿は居合わせた兵士たちにも興奮を煽る。
もともとアザールの配下にいる兵士たちに道徳心などなく、彼らは良家の令嬢やメイドを襲ったりするのが日課だった。
彼らにすればリーナの凌辱もそんな皇帝代理のアザール殿下のいつものお遊びの供だったのだ。
[リーナ]
「ごがっ、おおっ、あっ、ぎゃハっ、許されないですわっ、あっ、ぎゃハ、こんなの、おごっ、神様が許さないですわっ!」